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【ガーデニング】冬の水やりポイントはこれ!水切れや凍結に気をつけよう

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光武俊子

水やりといえば夏の関心ごとのようですが、冬の水やりもいろいろ注意が必要です。うっかり水切れさせてしまったり、寒い夜に根を傷めてしまうことがあります。植物が無事に冬越しできる水やりのコツをおさらいしましょう。

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水やりの時間と水温に気をつけて!

気温の低い季節は植物の成長がゆっくりなので、水やりの頻度は少なくて大丈夫。とはいえ、風が吹いたり暖房で乾燥することもあるため、鉢土の乾き具合をチェックすることは大事です。

水やりは鉢土の表面がよく乾いてから行いますが、とくに乾き気味を好む多肉植物などは「乾いてからさらに数日たってから」水やりするのでOK。植物はおもに午前中に水を吸い上げて光合成を行うので、春~秋は午前中の水やりが推奨されます。でも、冬は日中の暖かい時間(10~14時)に!

水も室温ほどの冷たすぎない水を利用して、用土をあまり冷やさないようにしましょう。水は鉢底から流れ出るまでたっぷり与えますが、夜には鉢内に余分な水ができるだけ残っていない状態にしたいので、与える時間に気をつけて日光にもよく当てることです。用土がずっと湿っていると根腐れしやすくなり、明け方などに凍らせてしまうこともあるので気をつけましょう。

【ガーデニング】冬の水やりポイントはこれ!水切れや凍結に気をつけよう(画像2)

水切れしたシクラメン

【ガーデニング】冬の水やりポイントはこれ!水切れや凍結に気をつけよう(画像3)

乾かし気味で大丈夫なグラス

戸外で冬越しする植物の水やり

地植えしている植物は一年を通して基本的に水やりの必要はありません。よほど乾燥が続いたり、北風が何日も吹いた後などにひどくしおれているときだけで大丈夫です。鉢植えも用土がよく乾いてから与えます。寒さにやや弱くて室内へ取り込もうか迷うくらいの植物には、不織布を巻きつけて防寒しましょう。不織布は水やりのために外さなくても、水を通すので便利です。

積雪は「植物のお布団」ともいわれ、北海道では豪雪地帯より雪の少ない地域のほうが乾燥して冬越しが厳しいそうです。ただ、ビオラに少しばかり積った雪をそのままにしておいたら、雪の下で花壇の土がすっかり乾いていたことがありました。暖地の雪のあとは注意が必要です。

【ガーデニング】冬の水やりポイントはこれ!水切れや凍結に気をつけよう(画像4)

不織布で防寒した鉢植え

【ガーデニング】冬の水やりポイントはこれ!水切れや凍結に気をつけよう(画像5)

少しばかりの積雪の下は乾燥することも

観葉植物とは、花よりも葉の形や色、質感の美しさを楽しむことを目的とした植物の総称です。モンステラ、ポトス、カラテアなどが代表的で、インテリアグリーンとして人気があります。育てやすく空間に潤いを与えるため、初心者からベテランまで幅広い層に愛されていますが、室内管理には日照・温度・湿度・空気の流れなど、繊細な配慮が必要です。身近に置いて葉の表情を見て、植物と会話する感覚が味わえるのも魅力の一つです。

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多肉植物とは、​乾燥地帯に適応するため、葉や茎、根に水分を貯蔵する組織をもつ植物の総称です。アロエ、エケベリアなどが代表的です。​ぷっくりとした独特の形状や多様な色彩が特徴で、室内外の観賞用として人気があります。

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根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

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地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

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冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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光合成は、植物が太陽の光をエネルギー源にして、二酸化炭素と水から酸素と栄養(糖)を作り出す生命活動の基本です。葉の中にあるクロロフィル(葉緑素)が光を受けることでこの反応が起き、植物の生長だけでなく、地球上の酸素供給にも関与しています。ガーデニングでは、植物が光合成しやすいように日当たりを確保し、葉を健康に保つことが重要です。日陰を好む植物でも、ある程度の光が必要であるため、「光と植物の関係」を理解しておくことは、育てる楽しさを深めてくれます。

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葉水とは、霧吹きなどで植物の葉に直接水をかけることをいいます。乾燥を防ぎ、ハダニなどの害虫対策にもなります。特に室内で育てている観葉植物は空気が乾燥しやすいため、葉水で適度な湿度を保つことが大切です。シリンジとも呼ばれます。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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